2014年07月20日

夢を託して。

僕の親友は、プロ野球も注目するとても優秀な選手だった。

だけど、6年前の交通事故により下半身不随となった。

そのことにより、毎日表情がとても暗く、生きているのに死んでいるかのようだった。

そんな彼のことを僕は何とか元気づけようと、ある提案をした。

「俺がお前の代わりにプロ野球選手になってやる。だから俺にお前の技術を全て託してくれ。そして、俺がプロになったらそんな暗い顔をしないで俺だけを応援しろ。わかったな。」

それから毎日、僕は彼に、彼の持っている全ての技術を叩きこまれた。

一応僕も中学生まで野球をやっていて、基本的な技術はあったし、体も普段からトレーニングを行っていたため、最初のころは彼の特訓を難なくこなしていった。

だけど、半年が過ぎたころ、彼がプロにも注目されていた理由がわかった。

それは、交通事故に遭うまでの彼が行っていた練習はとてもハードで、こんなに辛いことを毎日していたのかということ。

僕は最初、本当は軽い気持ちで彼にこんな提案をしていたことに気付かされた。そして、彼の過去を知ることで、本当の本気で練習に打ち込むようになった。

ある日は素振り。ある日は草野球チームに混じっての練習。またある日は彼による野球の勉強会。

そんな毎日を繰り返しながら暮らしていくうちに、だんだんと技術が身について行った。

そして2年後・・・僕は高校生から大学生となった。

大学は彼と同じところにした。

大学の野球チームに入り、1年目から大活躍をしていた。

それから月日が流れ、大学4年生となり、チームを引退した僕は、ドラフト1位指名でプロ野球選手になることになった。

これでやっと、僕の願い。親友の願いが叶った。

そして親友からはこう言われた。

「ありがとう。ありがとう。ありがとう。」

彼は泣きながら僕に感謝を言っていた。

僕も自然と涙が溢れてきて、恥ずかしくなり、これだけを言って帰った。

「これから俺の活躍を毎日チェックしろよ。俺の技術はお前から託されたものなんだからな。つまり、俺はお前!!お前は俺!!ってことだ。じゃあな。明日も来るぜ。」



おわり。

どうでした?青春野球小説!!面白かったらコメントくださいな♪
posted by ちょっとオタクなプー at 21:44| Comment(0) | 自作小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

いまに生きなさい。

僕は毎日過去を後悔し、未来を恐れていた。

過去は過去でしかない。変えられないもの。

未来は想像しかできない何が起こるかわからないもの。

それを教えてくれたのは僕のおじいちゃんだった。

当時、小学生だった僕はおじいちゃんの家に行くと必ず愚痴を聞いてもらっていた。

「今日は友達にひどいことを言っちゃったんだ。」とか、「明日の運動会ビリになるのが怖いよー。」など。

だけどそんなときには必ずこう言ってくれたんだ。

「過去を後悔していても過去は変えられないよ。未来を見ていても未来はわからないよ。」

そして最後にこう言ってくれた。

「いまに生きなさい。」

その言葉聞いたらどんな悩みごとも小さくなった気がする。

僕にとっては魔法の言葉だ。

そして大人になった今も僕の心の中にはその言葉が生きている。

いまでも大切な言葉。そして今度産まれてくる子供にもたくさん教えてやりたいと思っている。

僕にとって大切な、大切な言葉。


おわり。
posted by ちょっとオタクなプー at 20:54| Comment(0) | 自作小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月03日

キミトボク。

きみが居たから僕は生きて来られた。

きみが居たから人を信じられるようになった。

きみが居たから・・・。

だけど、そんなきみは死んでしまった。

ぼくはこれからどうやって生きて行けばいいのだろうか。本当にわからなくなってきた。

ぼくがいまここで生きているのも全てきみのおかげ。きみが居たからなんだ。

きみの居ない世界にぼくは存在していていいのだろうか。きみが死んでから一週間、そのことをずっと考えていた。

そしてある時、きみからもらった大切な言葉を思い出した。

『どんなに辛いことがあっても、生きていくことが辛くなっても、ぼくが例えきみの前から消えても、ぼくはいつでもきみの心の支えとなる。だからそんな悲しい顔をしないで、笑顔で前を向いて生きて行こうよ。』

この言葉はきみが病気で、寿命がもう、少ししかないことを僕に告げ、僕が泣いている時にきみがかけてくれた言葉。

確かにきみは僕の前から消えてしまった。だけど、僕のココロの中できみは生きている。そして支えてくれている。だからきみの言った言葉を忘れないで、笑顔で前を向いて生きて行こう。僕はそう思った。

そしてぼくは、きみを死に至らしめた病気で苦しむ人を救うため、僕にいま、何ができるか必死に考えた。

それから・・・結論がでた。

医者を目指そう。

それは簡単な道のりではないかもしれない。挫けることもあるかもしれない。

だけど、きみからもらった言葉、それだけを持っていれば何も恐れることはない。

それから僕は、医者となり、現在32歳となった。

そして必死に頑張ってきた成果が実った。

ついに・・・ついに!!治療法を確立したのだ。

それからぼくは、何百、何千、いや、何万人もの人々を救ってきた。

そしていよいよ、ぼくも寿命が来たようだ。

だけど死ぬ直前、ぼくは思った。

ぼくの人生は無駄ではなかった。すべてはきみのおかげ。きみがいたから僕は立派になれた。

ありがとう・・・。

愛する家族に囲まれ、静かに・・・静かに、ぼくは息を引き取った。

おわり。




どうでしたか?面白かったら感想をください(*´ω`*)
posted by ちょっとオタクなプー at 08:19| Comment(0) | 自作小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月02日

お弁当ありがとう。

僕は母子家庭の息子だ。

母さんは毎日朝早く起きて、僕が学校で食べるお弁当を作ってくれる。

「仕事もあるんだからお弁当くらい僕が自分で作るよ」と言っても母さんは、「あなたに与えられるものはこれくらいしかないの。だから母さんに作らせてよ」と言ってくる。

正直、母さんには感謝をしてもしきれないくらい感謝している。

だけど僕は、それと同時に惨めな気持ち味わっている。

僕は学校では現在、特定の人物たちにいじめられている状態で、それでも毎日我慢をしながら学校に通っているわけだけど、それくらいならまだ我慢ができる。

だけど、昼食の時間に自分の机で弁当を食べていると、必ずいじめっ子が僕の机の前までやってきて「まっずそうな弁当だな。こんなもん食べれるなんてお前すっげー」と笑ってくる。

正直、それだけは許せなかった。

毎朝母さんは忙しいのに一生懸命作ってくれる弁当を笑うなんて。僕のことはいくらいじめても構わない。だけど、母さんのことを侮辱するのは許せない。

それでも僕は、悔しさで泣きそうになりながらも弁当を食べている。

ここまで言われておきながら言い返せない自分が憎くてたまらない。だけど、母さんのために僕が相手をケガさせてしまったら、それこそ母さんが悲しむ。

母さんが悲しむ顔なんて僕は見たくはない。

だから僕は毎日毎日、我慢しながら弁当を食べ続けていた。

そんなある日だった。いじめっ子のリーダー的な存在がついに僕の弁当に手を出してきた。

「こんなきたねー弁当なんか食ってんじゃねーよ!目障りなんだよ!」そんなことを言い、彼は弁当を僕から奪い、ゴミ箱へとぶちまけた。

そのとき、頭の中で何かが壊れるような音がした。

そこからの出来事は全く覚えていない。

同じクラスの友達から聞いた話では、いじめを行っていた全員を一人ずつ殴り飛ばし、それはもう、恐ろしくて見ていられない状態だったとのことだった。

僕の意識が戻った時には、彼らは全員意識を失い倒れていた。

そして彼らは救急車で病院へと運ばれていった。

僕は内心「やってしまった」と思った。

それから僕は、生徒指導室まで担任の先生に連れて行かれた。

そこから暫くし、先生に呼ばれ母さんが現れた。

その第一声が「なにをやっているの!!なんでこんなことをやったの!!ちゃんと理由を話なさい!!」

母さんの目元からは涙がこぼれ、本気で怒っているようだった。

僕は事の顛末(てんまつ)を母さんに話した。

いままでいじめられてきたことから、弁当をぶちまけられたことまで。

それから母さんは「あなたの気持ちはわかったわ。だけどなんでそのことを早く言ってくれなかったの。母さんはね、あなたにそんなことはしてほしくなかったの。あなたが全て悪いわけではないけど、ちゃんとその子たちに謝りなさい」と、泣きながら言った。

僕もそれが嫌で、いままで手を出さなかったんだ。だけど事実、手を出してしまった。だから僕は素直に反省をし、謝ることにした。

それから一週間、僕は自宅謹慎で自宅から出られなかった。その間、どうやって謝ろう。だけどまた暴力をふるっちゃったらどうしよう。などとずっと考えていた。

そして一週間後、僕は自分のクラスにつき、彼らを見つけた。それから「ごめん」そう謝ろうとしたとき、意外なことに彼らからその言葉が出てきた。

僕は一瞬、何事かと理解できなかったが、彼らは「やりすぎだった」と付け加えてきた。

どうやら彼らは僕に恐怖を感じているようだった。

そして僕も「ごめん」と言い、それからは何もされなくなった。




おわり

なんだか話の展開が微妙になってきたので途中でやめました。

ではでは、今回はこの辺で。
posted by ちょっとオタクなプー at 17:48| Comment(0) | 自作小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月17日

世界最強の能力者への長い道。

この世界には能力がある者とない者とが存在する。

また、その能力のある者にも優劣が存在する。

この物語は、世界最強の能力者となるべく生まれてきた少年の物語である。

「隆司、隆司はおらんのか。」

僕の祖父であり、元世界最強の能力者である人が僕の名前を呼んでいた。

僕には才能がないことはおじいちゃんにだってわかっているはずなのに、毎日僕のことを指導してくる。

そんな日々が続いていて、僕はいつの日かおじいちゃんから逃げるようになっていた。

もちろん、おじいちゃんの厚意を裏切ることは僕だって嫌だ。だけどいくら頑張ったって仕方ないことだってある。

「そこにおったかー。」

木の上で隠れていた僕をあっさりとおじいちゃんは見つけ、にかっと笑った。

そして「そんなに嫌ならワシも無理は言わん」と言ってきた。

僕はそのことが本心ではないことはわかっていたが、木から降りておじいちゃんに謝った。

「ごめん、おじいちゃん。僕には才能なんてない。世界最強になることなんて無理なんだよ。」

だけどおじいちゃんは、そんな僕の頭をポンポンと撫でながら言ってきた。

「隆司に才能がない?そんなことはない。まだ力は弱いとは言え、全ての属性を使える能力者はそうはいない。ワシもお前の父も使える能力は1種類だけなのだから、もう少し自信を持ちなさい。」

確かに僕はどの属性も使うことができる。火を操り、水を操り、雷だって操れる。だけどその力の一つ一つはとても弱く、とても実戦向きではない。

一種類の能力しか持たず、おまけにその能力で最弱の能力者にすら勝てないくらいなのだから、僕は相当弱い人間なのだ。

「隆司はまだ力の使い方を知らないだけで、お前の潜在能力はワシすらも越えておるぞ。何かきっかけさえあれば、お前は瞬く間に強くなっていく。ワシが言うのだから間違いないぞ。だからもう少し頑張ってみないか?」

ほら、また嘘ついた。心の中でそう思いながらも僕はおじいちゃんには何も言えなかった。

なぜなら僕も『世界最強』という存在に憧れているからだ。

また、僕に自信がないこともわかっている。おじいちゃんは「何かきっかけ」とは言っているが、そんな簡単になれたら苦労はしないよ。

そんな思考が頭の中でグルグルと回っているときだった。背後に殺気を感じたのだ。

僕は弱いながらも、気配に気付ける能力はおじいちゃんよりもある。そしていきなり僕らの周りに火柱があがった。

ゴーッ。ゴーッ。ゴーッ。

「何者じゃ!!」

おじいちゃんが戦闘モードに入る。

だが、おじいちゃんの年齢はもう70歳。能力もかなり弱くなってきている。

「元世界最強の能力者。俺はお前を倒し、世界に名を轟かせるぜ!!」






つづく?

今回の小説は面白かったでしょうか。

またまた適当に書いたのですが、面白かったらぜひコメントをください。

ではでは、今回はこの辺で。
posted by ちょっとオタクなプー at 17:58| Comment(0) | 自作小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする